2009年11月04日

ぶきっちょさんの私流プレゼン準備7つのステップ

スバツイ2をご覧になった方ならお分かりのとおり、私は大勢の人の前で流ちょうに当意即妙にお話をするのはそんなに得意ではありません。もちろん自社内など限られた場所での発表は社会人の通常の範囲内では可能ですが、初対面なおかつ自分だけが目当てではないイベントの場合は、少なからぬ敵意を感じることもあるのではないかということをどうも内心恐れてしまうようです。
でも、今回のことで、プレゼンに苦手意識がある人でも良い話をすればちゃんと聞いてもらえるし、感動を巻き起こすことも可能ということが分かりました。

こちらに、イベント時の皆さんのツイートをまとめました。(ハッシュタグや@shumaiあたりで検索していますので全部ではなく漏れもあると思います。)
Togetter(トゥギャッター) - まとめ「スバツイ2でのしゅうまい応援ログ」


後で検索してみて、こんなに応援コメントや反応をもらえているとは正直思っていませんでした。会場の空気感を共有するのが難しいであろうUstream(生中継)越しの方もいらっしゃいます。本当にありがとうございました。まとめてみて、うるっと来ちゃいました。Twitterって好感ばかり伝わってくる魔法のようなメディアですね。

で、自分でもそんなに受けるとは思わなかったので、せっかくなら、どういう風に私があのプレゼンを為し得たかをまとめておき、一つの記録としたいと思います。
(プレゼンの内容自体は当ブログ記事の「スバツイ2登壇全内容:Twitterで変わったワタシ」にて見ることができます。

Step.1 ”発表します!と表明することから始まる”
私がスバツイ2でお話することになったきっかけですが、第1回目のスバツイの時に、皆さんの発表に感銘を受けた私が、「私もよければお話ししたいです」と言ったのが始まりです。
その時から自分が話したいことは決まっていました。ツイッターで生活が変わって友だちが増えたということです。
スバツイ2の全体テーマが「ついったーで変わったワタシ」になったのは、ひょっとしたら私の申し出のせいかもしれません。
主催者の方より正式に登壇依頼がある前から、実は下書きを書いていたくらい、話したくて仕方がないネタでした。
だって私のTwitter経験、プライスレス。

Step.2 ”何を誰にどう話すか考える"
スバツイの聴衆とはどのような人たちなのか。自分なりに予め考えました。
会場に来る人は、Twitterにどっぷりハマっているツイッタらーのはずです。きっとTwitterを使いこなしてたくさん友だちを作ったりしているはずです。なので、同じように友だちを作れましたネタは拒否はされないはずです。また、第1回目の様子からして、少々内輪ネタでも「笑い」が大事な要素のようです。
一方、UstreamやWebExの中継越しの人は、抽選に外れた方は除くと、会場に行くのにアウェイ感があって、まだちょっとTwitterワールドを楽しみきれていない人もいるのではないかと考えました。私が話したい内容は、むしろ会場外の人向けだったかもしれません。
なるべく多くの方に私の経験を伝える上で欠かせないのが、数字と分析だと思いましたので、全体としてBefore/Afterが分かりやすくなるような構成を心がけるようにと考えました。
あと、気になったのが他のプレゼンターの方々です。どうやら面白系ネタ系の凄腕メンツのようなので、そんな方々に真っ向勝負してみたところで歯が立つわけありませんので、私は全く反対の「深イイ話」系で行けると思いました。

Step.3 ”まずはストーリーを下書き"
下書きではEvernote大活躍という感じでしたが、ひょこっと時間が取れた時やアイデアが思いついた時、ノリの良い時にだけ、下書きを書きました。
なので、締め切りの3週間前くらいから、のろのろと少しずつ書いていきました。書きたいときにだけ書くという時間を確保するためには、かなり前からスタートしておくと良いでしょう。
ストーリー構成は、自己紹介→テーマ提示→Before→After→メッセージという感じにすぐ決まりました。
私のプレゼンの重要な要素はBefore/After分析です。その要素を、なるべく重なりなくバラエティに富んでおり誰にでも分かるものを抽出するのに時間をかけました。

Step.4 ”スライドを推敲せよ。他人の目も必要。”
下書きをスライドにする際には、そのスライドをみて自分が話を進められるかどうかがとても重要です。全部文字に書いてしまうと字が細かくなるので、どこまで文字にするのかはよく考えました。最終的にはどんどん削って、すっきりしたものになりました。
スライドがある程度出来たら、他人の目で確認してもらうことが欠かせません。私の場合は自分より社会人歴の長い旦那がいるので、家庭内レビューをしてもらいました。
レビュー前と後ではBefore/Afterの項目が8個から6個に減り、前後の話のかみ合わせも良いものになりました。やはり他人の目で分かりづらいところをチェックしてもらうのは大事です。特に今回の話では独りよがりな内容になってはいけませんので、レビューは大助かりでした。推敲は結局バージョン5になるまで繰り返されました。

Step.5 ”繰り返しのイメージトレーニングで自信を自分にすり込め”
その場でのとっさのアドリブや表現力に欠ける人間には、入念な準備が命です。全てのスライドに一言一句までスクリプトを用意しました。
スクリプトができたらスライドだけを見ながら頭の中で自分が話している様子をイメージトレーニングをします。用意したスクリプトからは、少しくらい違っても大体同じことを頭の中で言っていればOKです。
その途中でスライドだけを見て何も話せなさそうなところがあった場合はスライドの方を話せる内容に工夫して修正します。
なお、リハーサル(実際に発表形式で口頭で発声する)は表現力に自信がない人は逆にやらない方が良いと思いました。苦手な人が完璧に発表しようとか思わないことです。準備した話の内容だけで充分伝わるものになるように、スライドやストーリー作りの方が大切です。

Step.6 ”本番では用意したことを淡々と進めるだけ”
いざ、本番では、それまでに入念な準備をしているので、おそれるものは自分以外に何もありません。自信がない人は人の2〜3倍は準備に時間をかけるのが良いと思います。人の2〜3倍やればどんなことでも普通くらいにはできるはずです。それでも出来ないときは向いていないので固執しても仕方がありません。
なお、どうしても本番で緊張してしまう人は、小心者キャラで押し通して大丈夫です。私が大丈夫でしたから。
逆に「ピュアな人だ」等のありがたい誤解もいただけたようです。え、いいの?(笑)

Step.7 ”振り返りとアウトプットを”
プレゼンが無事に終わりましたら、振り返りとアウトプットが必須かと思います。
振り返りは、Twitter系イベントの場合はツイートを検索します。便利なのが「ツイポーート」と「トゥギャッター」です。
ツールを何にするにせよ、24時間以内程度には検索しないとログが流れて辿りづらくなってしまうので、スピードは大事です。
(ツイポーートは時分秒指定の検索もできるのでその点助かります)
普通のイベントの場合は、聞いてくれた人に対して、どうだった?と直接聞くしかないですね。
また、アウトプットとして自分のプレゼン資料はブログやサイトに是非公開を。その場では聞きづらかった人でも後から見返すことができますし、新たな聴衆を引きつけることもできると思います。

Tips
KINGSOFT Office超使える!パワーポイントがお家のPCに入ってない場合は、代わりとして使えます。凝ったアニメーションなどはしていないので、これで充分でした。変換後のファイルも違和感がありません。30日間無料お試しで、その後は4,980円です。(Word互換のワープロ、Excel互換の表計算との3本セットでこの値段。マクロ等一部の機能は無理みたいです。VBA版というちょっとお高い版のも別途あるようです。)
・iPhoneの「プレゼンタイマ」アプリが重宝。壇上の手元で経過時間を表示しておいてチラチラ見る用にとても良く出来ています。
・プレゼンの手元へのプリントアウト(1ページに6スライドくらい集約)は必須。アガってページめくりの際に次に何を言えばよいのか分からなくならないように。なお、今回は会場に行ってみたら自分ではなく会場の係の人がPCのページめくりをするという形式だったので、手元に無かったらアウトでした。

以上、ノリや抱腹絶倒の笑いや圧倒的存在感などに欠ける人間でも、ちゃんと準備すればプレゼンできるよ!ということをまとめさせていただきました。
ちょっぴり勇気が出て、自分もやってみようかなぁと思える人が出てきたら、私はとても嬉しいです!!


よく分からんうちに結果として私が発揮してしまった(^^;モノ↓


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タグ:プレゼン
posted by しゅうまい at 21:44 | Comment(2) | TrackBack(0) | イベントレポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
うぉぅ、こんなに準備があったとわ!しかも旦那さんまでも!
しかし、「スバツイ2の全体テーマが「ついったーで変わったワタシ」になったのは、ひょっとしたら私の申し出のせいかもしれません。」とまで!当ってるかどうかはナイショにしときます。お疲れさまでした。
Posted by やすゆき at 2009年11月04日 22:14
わー書き方がすいません。
でも当時の私はそう思い込んで自分でもよく分からないくらい何だか必死だったんです…。私の無駄な思い込みっぷりを笑って許してくださいませ。
Posted by しゅうまい at 2009年11月05日 07:26
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