デジタル雑誌のモニターに当選しましたので、使い心地や感想など書きます。
↑ゆるキャラ「パララ教授」がお出迎えです。
ちなみに、今時点での売れ筋ランキング1位は「週刊プレイボーイ 45号」(笑
1.仕組み
5000ポイントがもらえて、その中から好きな雑誌を購入することができます。
雑誌は様々なジャンルから100点近い品揃え。
閲覧環境としては、PDFのダウンロード(期限付・印刷制限あり)かビューアー1もしくはビューアー2で見ることができます。
2.IDと初期パスワードは選べない
メールで送られてきたランダムっぽい文字列を入力する必要があります。
パスワードは後から変えられます。
3.電子証明書のインストールが必要!
慣れない人はここでつまずいてしまうかも。DRMが施されたPDFを見るために必要です。
パソコンに不慣れな層は「SSL証明書」が何のことなのか分からないかも。えっ卒業証書?みたいな。
まぁ、手順通りに慎重に進めるタイプの人は大丈夫です。
4.雑誌選択はもっと情報豊富なのが良かった
本屋さんの店頭で雑誌を見るようなわくわく感のある気軽な感じのインターフェースが欲しかったかも?
表紙を並べただけの4列×3段のレイアウトはありますが…。今回はとにかくジャンルを幅広くして、同ジャンルの競合が無い感じなので仕方ないかな。
5.雑誌を通してめくることができない
最もダメで致命的な点です。表紙から最後まで一貫してペラペラめくることができません。
どうなっているかというと、章ごとに別の文書になっているのです。
同じ雑誌の1個目の特集を見たら、目次のページに戻って、新しい特集を開けなくてはいけません。
どうしてこうなっちゃったんだろう?記事のバラ売りもするからかな。
ユーザーに快適なブラウズを提供する気が無いと思われても仕方ありません。
だって、カタログ通販サイトのデジタルカタログでは当然のようにできている機能ですからね。
ページがつながってるところに関しては、アニメーションによるページめくり感があり、細かい情報も拡大して見られるので、操作感は良好です。
6.そうは言っても雑誌の誌面は魅力的
普段HTMLのWebばかり見ているせいでしょうか、雑誌のレイアウトは新鮮です。
今回はビジネス誌(週刊東洋経済)やグルメ情報誌(めしとも)等を買ってみましたが、グルメ雑誌の魅力はハンパ無いです。
自分は食べログやぐるなびの画面に慣らされ過ぎている気がしました。
美味しそうなプロの料理写真・店内写真とコンパクトな情報と地図、何よりも紹介の文章が、お店からのものではなく、編集の目を通しての推薦なので、説得力があり行ってみたいと思わせました。
7.量り売り
現状では1ポイント=1円で、1ページ当たり10パララで、10ページ以上の記事は一律100パララという、ページでいくらの量り売りです。
結局のところ、この実際の値段がいくらになるのか?本当に情報の鮮度は考慮されないのか?というあたりが肝になるような気がします。
私としては、情報の鮮度がバックナンバーになったとしても大して落ちないような、「レタスクラブ」のようなお料理レシピ雑誌が売れるような気がしています。
クックパッド慣れした人でも提案力のあるレシピと作りたくなる美しい写真ばかりが載っているのは魅力的かと思います。ただし印刷ができないのは困りますが。
でも、キャプチャーツールやEvernoteでメモできますから、大丈夫かな。
8.表紙と中身が違う!
私も前述の「レタスクラブ」は表紙に一番大きく載っていた「電子レンジで家計応援おかず」特集に惹かれて買ってみましたよ。
でも、本文が始まるのが79ページから。ええっ?!電子レンジおかずは?
中身はもう一つの特集の「パスタブック」のみでした。やられた…。パスタは要らなかったのに。
よくよく購入前の「目次」を読まないと、目的の情報が入っていないことがあります。表紙には要注意!!
これ47ページ248パララですけど、店頭で250円払って買ってたらと思うと、ちょっと…ね。
9.感想と個人的願望
雑誌業界が頑張ろうとしているのは伝わって来ました。
私が望むのは、「お金を払ったら印刷とか自由に使わせてよ」「iPhoneとか携帯からでも見たいかも」です。
紙の雑誌は切り抜きしたり手帳に貼ったりできるけど、それに近いことがしたいのです。
今のところ自力でEvernoteに入れたりしていますが…。じゃあ、紙の雑誌を買えって感じですけどね。
結局、スクラップ帳は自分で作らないといけないのが、デジタルになっても進化しない点なのかなぁ。
情報は全部取っておいていつでも自由に検索したいのですけどね。(Google病とでも呼んでください…)
とは言え、まだ始まったばかりのα版ですから、これからユーザーの声をどんどん取り入れて良くなっていくものと信じています。
モニターもまた何回かやるみたいですので、デジタル雑誌に興味がある方は今後の動向をウォッチしてみてくださいね。
※私は電子雑誌モニターを「雑誌の広告で」知りました。ウォッチするのは雑誌の広告もね!
参考ニュース:
雑誌の有料ネット配信の共同実験サイト「parara」が開設:ニュース - CNET Japan
雑誌のネット配信実験開始 出版社が連携、記事のばら売り可 - MSN産経ニュース
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