2012年01月17日

「変な日本語」に慣れていく日本

今まで「変な日本語」というと、アジア旅行などで見かける「ツとシの区別が付いていない、何を言いたいかだいだい分かるけど表記が変な日本語」のようなイメージがありました。

しかし、最近着々と増えつつあるのが、「表記はおかしくないけど、何だか文章として変な日本語」です。

例:これらは大手ソーシャルゲームメーカーZynga社のゲームです。
CityVille_jp
ForestVille_jp1 

おそらく、このほとんどの奇妙さの原因が「機械翻訳」であると思われます。

機械翻訳はZyngaのような全世界を相手にしているメーカーにとっては、手っ取り早く、一度に多数の言語翻訳できて、ユーザーの拡大に寄与することができて便利です。

日本人のかなり多くの人は、ある無料ゲームがとても面白いと聞くのだけれど、開いてみたら表記や説明が全部英語だった、という場合、すごすごと引き返して来てしまいます。

チュートリアルがいくら丁寧でも、説明が英語というだけでダメです。
そこで、機械翻訳の出番です。

機械翻訳で、アプリを日本語表記にするだけで、日本語ユーザーは増えます。
実際にiPhoneのAppStoreのアプリレビューを見ると、アプリ内の言語が英語か日本語かでレビューの好意度が違います。
「英語だから読めないので☆1つ」のようなコメントはよく目にするものです。

これらの機械翻訳調の日本語は、いま、外国から押し寄せてきています。
AppStoreのランキング並ぶアプリで、日本語がイマイチなアプリを目にすることも珍しくありません。

もう、機能が十分なら、そんなに丁寧な日本語ではなくてもOKという人が増えている証拠だと思います。

さて、これは15年以上前の話ですが、コンビニの店員に中国や韓国の留学生が増えた時期がありました。

最初は、日本語がたどたどしい人が店員で大丈夫かな?と思いましたが、品物のバーコードを読み取り金銭の受け渡しをするだけの人に、そんなに正しい日本語は必要ではなかったので、皆、すぐに慣れました。
(ただし、日本の景気が冷え込むと、コンビニバイトの留学生は少なくなっていきました。)

コンビニバイトと同様に、機能が良好なアプリなら、日本語の丁寧さは割とどうでも良いことの範疇に入れる人もいるでしょう。

同じものを作るのに、日本人が作るのと外国で作るのとでは、コストが違うのは皆さんがご存じの通りです。
これからは、ブロークンな日本語を許容していくことが、同じものを安く手に入れられるキーワードになるのかもしれません。

私たちも、日本語が少しくらいおかしくても、品物が良い品質だったら気にしないようにすると、きっと得をすると思います。

もちろん、ユーザーエクスペリエンスを大事にした上質なアプリやサービスでしたら、丁寧な日本語は必要だと思いますが、そんなに全体の多くの割合を占めることはないかと思います。(書いている私はセレブではなく小市民です!)

おまけ:
というわけで日本語がちょっと変だけど面白いスマホゲームとして「ForestVille」を紹介します。
のんびりと少しずつ作るどうぶつの森。スキマ時間に遊べて楽しいですよ。

ForestVille 1.0.2296(無料) カテゴリ: ゲーム, エンターテインメント, ストラテジー, ロールプレイング
現在の価格: 無料(サイズ: 18.9 MB)
販売元: Zynga - Zynga Inc.
リリース日: 2011/12/14

App + iPhone/iPadの両方に対応

@shumaiをフォローするツイッターでコメントする
posted by しゅうまい at 21:42 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント

この記事へのトラックバック